疲労回復

バイノーラルビートは本当に危険か?脳波を理想の状態にする動画3選

バイノーラルビートは左右で周波数の異なる音を聞くことで、脳波を理想的な状態にして癒される音響技術です。

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バイノーラルビートとは?バイノーラルビートと呼ばれる『音』をご存知でしょうか?

左右の耳で周波数の異なる、不思議な音です。
耳元で、ぼわーっとぼやけるような音がするのが特徴です。

バイノーラルビートには「集中できる」「眠れる」という実用的な機能から、
「幽体離脱できる」「夢の中で夢だとわかる(明晰夢)」など
ちょっとアヤシイ文言も並んでおり、情報が錯綜しているのが現状だと思います。

この記事では、バイノーラルビートの仕組みと疑問点、
そして実際に作業や睡眠にオススメのバイノーラルビート音の動画をご紹介します。

バイノーラルビートとは、左右の耳で違う周波数の音を聞くこと

バイノーラルビートを簡単に説明すると、「左右で周波数が違う音源」のことです。
特徴としては、耳元でぼやけたような音が聞こえてきます。

両耳で周波数の違う音を聞くので、視聴のときはイヤホン・ヘッドホンで聞いてください。

左右の耳で周波数が違う音を聞くことに、どのようなメリットがあるのでしょうか。

これも簡単に説明すると、「脳波をコントロールして、良いパフォーマンスが出来る」というのが最大のメリットです。

「バイノーラル」で「ビート」を発生させる

音の周波数はHz(ヘルツ)と言います。この単位は、1秒間に何回振動したのかをあらわします。
簡単に言ってしまうと音の高さのことです。

例えば、次のような音をイヤホンで聞いた場合を想定してください。

  • 右耳:450Hz
  • 左耳:440Hz

その差は、10Hzとなります。10Hzというのは、集中しているときの脳波であるα波と同じ周波数です。
『α波』についてはこちらをご覧ください』

微妙に周波数の異なる音を同時に発することで、物理学の用語で「うなり」と呼ばれる現象が起こります。

「うなり」というのは、微妙に異なる周波数の差分で新しい合成波が生まれる現象です。
これは、音叉をイメージすると理解しやすいかもしれません。隣り合った音叉の片方を叩くと、振動でもう片方の音叉も振動する現象です。

そして、この10Hzの「うなり」を聞いていると脳波が同調して、リラックスできたり眠れるという仕組みです。

人間に耳は20Hz以下の音が聞こえない?

なぜ、このような方法で10Hzのビートを作るのでしょうか。それは、人間の耳は20Hz以下の音が聞こえないからだといわれています。

一般的に人間が聞こえる音(可聴周波数)は、年齢などで変動しますが20,000Hzから20Hzといわれています。

つまり、集中している状態のα波(8~13Hz)やまどろんでいるθ波(4~7Hz)の周波数を直接聞くことが出来ないのです。

そこで、聴覚を刺激してうなりを起こすことで、脳内で周波数の低い音を作っているというのが、バイノーラルビートの仕組みです。

バイノーラルビートが危ないかどうか

ここからは、簡単にバイノーラルビートにまつわる疑問点になりうる情報の整理していきます。

バイノーラルビートは、『バイノーラル録音』とは別物

『バイノーラル』という言葉に引っ張られてしまうと、立体的に距離感のある音が聞こえる『バイノーラル録音』を連想してしまいがちです。

しかし、バイノーラルビートとバイノーラル録音は、似ていますがまったく関係ありません。

うねりではなく、「うなり」

また、様々なサイトで「うねり」と「うなり」の表記ゆれがありますが、「うなり」が正解です。

英語で考えればわかりますが、バイノーラルビートのビートは「うなり」です。

ヘミシンクとバイノーラルビートの違い

検索キーワードを見ると、「バイノーラルビート 危険性」といった物騒な単語がありますが、
基本的にそこで話題になっているのは、「ヘミシンク」のことです。

ヘミシンクは、アメリカの心理学者であるロバート・モンローが提唱した音響技術のことです。
複数のバイノーラルビート音にピンクノイズを被せている音源の事を指します。

ヘミシンクも言っていることは同じで、「脳波を誘導できる」と謳っているのみです。

では、なぜ、「幽体離脱」や「明晰夢」などのややオカルトよりな議論が発生しているのでしょうか。

ひとつには提唱者であるロバートモンローは体外離脱というオカルトチックな研究で考案した音響技術だから、というものがあります。

バイノーラルビートの効果効能の検証

ここまで、実際にバイノーラルビートの仕組みについて説明しました。

実際に、音でうなりをつくることで脳波に変化はあるのでしょうか。

バイノーラルビート音源は脳波に同調作用を起こさない?

The Autodidactsは実際にバイノーラルビートを聞いている被験者の脳波レベルで計測し、ブログに公開しています。

5分ずつに区切ったバイノーラルビートとピンクノイズを交互に聞かせることで、脳波にどのような変化が生じたかを計測しました。

結果は、残念ながら脳波に変動はない、というものでした。

ただし、この実験は被験者が2名で5分ずつしか聞いていない点など、個人差や長時間聞いていた場合どうなるかなどの検証がさらに求められているといいます。

実際にバイノーラルビートを聞いてみる

科学的な話を少ししましたが、音として気持ちよいと感じるのであればぜひ試してみるべきだと思います。

ここから耳福庵で厳選した、実際にYouTubeで話題になっているバイノーラルビート音をご紹介します。

不安を解消するθ波の音(6.5Hz)

こちらはα波よりも周波数の低い、θ波(シータ)のバイノーラルビートです。

不安やうつに効果がある、といわれています。

眠りに最適なδ波(3.4Hz)

こちらは低音が気持ちよいδ波(3.4Hz)のバイノーラルビートです。

不眠症を助けるバイノーラルビートの音楽

バイノーラルビートは単純な音だけでなく、音楽にも応用されています。

気持ちよい音に良い効果がある

いかがだったでしょうか。バイノーラルに音を聞くことで、脳でビートを起こすというのが基本的な仕組みです。

最後に、私の考えをまとめると、リラックスをしているからα波がでるのか、それとも、α波がでるからリラックスできるのかは、『鶏が先か、卵が先か』みたいな話で、相関関係にあっても因果関係にはないように思えます。

今回ご紹介した動画に、自分の耳に合う音があれば、ぜひ活用してくださると幸いです。