眠れない

音楽は『α波』を出さない!身近な体験でわかるα波の正体

α波は音楽が出しているものではありません。リラックスをすることによって、脳のα波が多い状態になるのです。

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α波とは「α波」(アルファ)をご存知でしょうか。

リラックスやヒーリング効果を謳うCDを見ると、
「α波」が出ると宣伝されているものがしばしばあります。

しかし、ここで誤解をして欲しくないのは、
耳を澄ませても、α波は聞こえてきません。

実はこのα波というのは、音楽から発せられているものではないのです。
その正体は、リラックスしているときの脳波のことを指しているのです。

そこで今回は、このα波に代表される脳波について説明し、
身近な体験や擬似的にα波を体感する方法をご紹介します。

α波とは、脳波の1つ

さも、ありがたいもののように取り扱われる「α波」
その正体は脳の電気的信号、つまり脳波の1つです。

脳波というのは、そのときの精神状態を表す数値と考えてください。

脳波はα以外にも、気持ちが高ぶっていたり緊張しているときのγ(ガンマ)・β(ベータ)、
まどろみや眠っているときのθ(シータ)、δ(デルタ)と呼ばれる合計5つの脳波に分類できます。

この5つの脳波は、長時間に渡って同じものが出続けているのではなく、複数の脳波が増えたり減ったりしています。
これは、ラジオの周波数に合わせるイメージをするととてもわかりやすいと思います。
混在している周波数のどこに合わせるかで、聞こえる番組が変わるイメージです。

つまり、そのときの体調や気分によって、多く見られる脳波がそれぞれ異なっているということです。

そして、このα波はリラックスや集中をしているときに多く見られる脳波のことです。

α波の誤解

リラックスやヒーリング目的のCDには、「α波が出る」と宣伝されていることがあります。

ここで大きな勘違いを招いているのは、音楽がα波を出しているのではなく、
リラックスをすることによって脳がα波を出しているのです。

つまり、リラックスCDでも音楽が合わくてストレスを感じているとすれば、それはα波が出ていないということになります。

逆に、リラックスCDのイメージとはかけ離れるような激しい音楽でも、
リラックスして集中している状態になっていればα波が大きくなっているのです。

『催眠状態』はα波が優位な状態

催眠状態はα波が優位の没頭している状態催眠療法で有名な『催眠』の世界では、覚醒していてリラックスできている、
何か1つのことに没頭している状態を、『催眠状態』と言います。

『催眠』というと、オカルトのような印象を持つかもしれませんが、
れっきとした科学で成り立っています。

実際に、海外でヒプノセラピーと呼ばれる催眠療法も、眠っているのではなく『集中している状態』の治療を指しており、厳密には『モノアイディズムセラピー』(一点集中療法)と言ったほうが、語弊のない表現だと本職の催眠療法士の方が言われています。

治療の催眠状態は、療法士による手助けで潜在意識へのアクセスが必要です。

しかし、催眠状態であれば、実は身近に経験をしています。

例えば、ゲームに集中して没頭しているときや、電車で意識ははっきりしているのにぼうっとしている状態も、この『催眠状態』であり、脳ではα波が優位になっている状況なのです。

参考文献:対話式でよくわかるこわくない催眠療法

α波を擬似体験することが出来る?

催眠状態とは別に、わかりやすくα波が優位な状態を擬似的に体感することが出来ます。

脳波というのは、脳波形と呼ばれる装置を取り付けることで計測します。

しかし、フランスの科学者が自分の脳のα波を体感できる錯視画像を公開しました。

α波の錯視図

画像出所:GIZMOOD

この錯視画像に注目をしていると、視界にちらつきが発生します。

この画像を見つめているときの脳波と、そうでないときの脳波を測定・比較したときに、錯視画像によるちらつきがα波と相関関係にあることがわかったのです。

ただし、この視界の点滅がα波なのかどうかという部分はまだ明確にされておらず、もしかしたら偶然かもしれないとディスカバリーニュースでは述べています。

参考:ディスカバリーニュース

まとめ:α波は何かから出るものではなく、自分で出すもの

今回の記事をまとめると、α波が出るからありがたいものなのではなく、自分自身の脳がリラックスをしているとα波が多く見られるということです。

何かに没頭している状態が、α波が優位な状態なのです。

例えば、ASMR動画を観てリラックスしているときはこのα波が多く出ている状態だといえるでしょう。
(ただし、それで眠ってしまうと別の脳波が優位な状態になってしまうのですが)