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【耳洗浄】耳の中に油を入れる洗浄方法についての見解をまとめてみた

耳の中に洗浄液を入れて、耳をきれいにする「耳洗浄」についてやり方や見解をご紹介します。

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耳洗浄ついつい気持ちよくて、耳かきをしてしまうことが多いと思います。
しかし、見えない部分ですし、取り切れているのかわかりません。

そこで、「耳の中を洗うように、洗浄したい」と考えたことありませんか?
鼻うがいのように、耳の中に『魔法の液体』を入れて、耳の中をきれいにするイメージでしょう。

耳掃除が耳垢を取り除く「ちりとり」なら、
耳洗浄は耳道を綺麗にする「雑巾掛け」のイメージです。

この耳洗浄は、犬等のペットの耳が臭うときに、耳の中に洗浄液を入れて消臭するという商品が多くありますが、
最近では、人間の耳も耳洗浄によってすっきりさせたいというニーズがあるようです。

そこで、耳の中に液体を入れる「耳洗浄」についての様々な見解をまとめたので、ご紹介します。

耳洗浄という言葉

2013年頃から、「耳洗浄」という言葉が注目されるようになりました。
Amazonなどで検索すると、耳洗浄専用の溶剤や器具も案外多く売られています。

基本的には犬や猫などの動物の耳の臭いを取るためのものですが、
古くインドや海外では、人間の耳の中に油を入れてケアをする方法が取られています。

しかし、そもそも耳洗浄って安全なの?
耳洗浄用溶剤の代わりに使われるミネラルオイルって何?

今回は、耳の清掃に関連した、こんな疑問にお答えします。

耳洗浄とは、耳の雑巾掛け

耳洗浄とは、耳の中に洗浄液を流し込むことで、耳の中を綺麗にすすぐことです。
耳掃除が耳垢を取り除く「ちりとり」なら、耳洗浄は耳道を綺麗にする「雑巾掛け」のイメージです

  • 食塩水
  • 過酸化水素水
  • お酢
  • アルコール
  • オリーブオイル
  • ベビーオイル
  • ミネラルオイル

こうした常温の洗浄用の液体を耳の中に入れて、耳垢をふやかしたり、耳道を綺麗にするというものです。

耳洗浄の歴史

耳の中に水が入って、抜くのが大変だったなんて覚えがある方には、
耳の中に液体を入れるなんて想像だにできないでしょう。

しかし、この耳の中に油を入れるという行為は、インドの歴史ある医学書である、
『チャラカ・サンヒター』には、耳に油を注ぐ「カールナプールナ」という健康法が書かれています。

「習慣的に耳に油を注ぐことにより、ヴァータ性の耳病は起こらず、うなじと顎の痙攣も起こらず、聴力が弱まったり、なくなったりすることもない」

参考:スキンケア大学

刺激物を恒常的に注いではいけない

インドの耳洗浄法であるカールナプールナでは、習慣的に耳に油を注ぐと書かれていますが、現在の医学では反対に『日常的にやってはいけない』としているようです。

プライマリー・ケア医のダン・ヴァイスヴァッサー博士(Dr.Dan Weiswasser)は、耳洗浄に関する以下のような見解を述べています。

私は一般的にミネラルオイルを使うように助言しています。ベビーオイルはミネラルオイルとほとんど同じですが、香料が入っていることが多いのです。それだと、刺激があるので、避けた方が良いです。処方箋なしで買える耳あか取りの製品もありますが、私が知る限り、有効性も安全性も証明されていません。過酸化水素は使わないように、いかなる製品も数日以上にわたっての使用はしないようにと助言しています。どちらも刺激が強すぎるからです。

(出所:http://www.lifehacker.jp/2014/12/141220maintain_ears.html

ダン・ヴァイスヴァッサー博士が指摘する『耳あか取りの製品』というのは、いわゆる耳洗浄の溶剤のことを指しています。

博士の指摘は、出来るだけ刺激を軽減するものを使うべきだといっています。
香料や過酸化水素などの刺激物は、耳を洗浄するには危険です。

ミネラルオイルの安全性

それではダン・ヴァイスヴァッサー博士が推奨するミネラルオイルとは何でしょうか?

ミネラルオイルとは石油由来の鉱物油のことです。

  • 化粧品
  • ベビーオイル
  • 医療用ワセリン

こうした製品に使用されていることでも知られています。

ダン・ヴァイスヴァッサー博士はミネラルオイルを使った耳掃除について以下のように語っています。

「耳あかで耳が詰まっていると思ったら、ミネラルオイルに浸したコットンボールを1週間に10分から20分間、耳道に入れてみてください。横に頭を傾けてコットンボールが詰まった方の耳を空に向けましょう。」

(出所:http://www.lifehacker.jp/2014/12/141220maintain_ears.html)

さて、ミネラルオイルというと、「石油」というイメージが先行して、
忌避している人が多いと思いますが、これには誤解と歴史的背景があります。

1970年代までの化粧品は、このミネラルオイルによる化粧品が多く出回っていたのですが、
当時の不純物を取り除く精錬技術は未熟で、その不純物が紫外線に当たることで油やけが発生していました。

2016年の現在では、精錬技術も飛躍的に向上しています。

ミネラルオイルが悪いのではなく、石油の不純物が良くないという見解が一般的です。

デリケートな耳は耳鼻科に相談すべき!

このダン・ヴァイスヴァッサー博士が述べているのは、欧米の耳掃除の事例ということを念頭においてください
欧米人はそもそも、耳かき棒による耳掃除の文化がほとんどなく、耳垢の質もほとんどが湿ったタイプです。

日本人は割合で見ると、乾燥している耳垢の体質が多い民族です。
加えて、欧米人と比較すると耳掃除に対する執着も強いことも特徴です。

最近では、耳掃除のやりすぎによる、外耳道の炎症や耳垢の詰まりなどのトラブルが多発しており、
「耳かきはしちゃいけない」という極端な意見もいろいろなところで言われています。

こうしたことを考慮に入れつつ、安心で安全に耳垢の除去をしてもらうのであれば、耳鼻科に行くことをオススメします。

耳掃除は、耳鼻科の重要な仕事の一つ。しかも保険適用がされますから、
わずかな金額で、安全に耳の穴をきれいにしてもらえるわけです。

耳垢といっても幅広く、乾燥しているものから湿ったものまで個人差がありますので、
自分に合った耳の洗浄方法は、耳鼻科の先生と相談しながら行うといいでしょう。