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耳垢掃除で医師が使う道具4選と、耳かきのたった1つの注意点

耳垢掃除のプロといえば、耳鼻科です。耳鼻科では耳かき棒や綿棒ではなく、特別な器具を使って耳垢掃除をします。そこで今回は、医師に学ぶおすすめ道具や、耳掃除で気をつけるべき点をご紹介します。

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耳鼻科の耳垢掃除

画像引用元:いらすとや

耳掃除といえば、綿棒派ですか? 耳かき棒派ですか?
あまりにも日本人に馴染んでいる道具ですが、耳垢の質によって向き不向きがあるので、選別が難しい道具でもあります。

耳垢というのは、湿っているものから乾燥しているものまで、
貯まり方もパラパラっと外耳道に転がっている様なものや、耳栓の様にぎゅうぎゅう詰めになっている物まで、実に様々あります。

耳垢掃除のプロである耳鼻科では、耳垢を取る為の道具に色々と種類があります。

そこで、耳鼻科ではどんな道具で耳垢を取っているのか、そして、
医療行為である耳垢掃除から学ぶ、普段の耳掃除で気をつけて欲しい点についてご紹介します。

耳垢掃除の道具は、綿棒や耳かき棒だけじゃない

耳垢掃除といえば、綿棒か耳かき棒を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
しかし、どちらも耳の中を引っかくものなので、こびりついた耳垢や塊を取り出すのが大変な道具でもあります

そして、せっかく手前まで出てきた耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があります。
そうなってしまうと、耳垢が耳の中で栓をして塞いでしまう耳垢栓塞などの原因にもなりかねません。

耳垢掃除のプロである耳鼻科では、耳道を傷つけることなく、器具を駆使して耳垢を取ります。

【耳掃除用器具】

  1. 耳鏡
  2. 耳垢鉗子(じこうかんし)
  3. 耳用小鈎(じようしょうきょう)
  4. 吸引管(きゅういんかん)

ちなみに、これらの器具は通販サイトなどで購入することも可能です。

1.耳鏡

耳鏡は、耳の中を見やすくするための器具です。漏斗の口が小さいほうを耳に入れます。
こうすることで、

  • 耳の入り口の邪魔な毛を避ける
  • 外耳道を守る

これらの用途で使われます。

その形状から、『朝顔』なんて別名で呼ばれたりします。

サイズは、3~4㎝位で、SサイズとMサイズがあります。耳の穴の大きさは個人差があるのですが、
女性ならSサイズ、男性ならMサイズでちょうど良く見えます。

2.耳垢鉗子(じこうかんし)

医療用のピンセットです。先端がスプーン状あるいはギザギザの滑り止めになっています。耳垢を摘み出す道具です。
ぎっしり詰まっている様な耳垢や乾性の場合でも塊であれば、一発で摘み取ることが出来ます。

しかし、

  • 外耳道で固まっている耳垢
  • 湿めった耳垢
  • 丸まってしまった耳垢

これらではなかなか掴みにくいので、少しずつ取るしかありません。

3.耳用小鈎(じようしょうきょう)

こちらもピンセットですが、摘むものではありません。先端がカギ状で、耳垢に引っかけて手前へ引っ張り出すときに使います。耳垢が丸く固まっていて掴み所がないときでも使えるので、非常に強力です。しかし、カギの先は鋭利になっているので、じっとしていないと外耳道を傷つけてしまう危険性がある道具です。

4.吸引管(きゅういんかん)

吸引管は、文字通り医療用の耳垢掃除機です。耳の形に合わせて曲げて使用することができます。
使用方法は、細かくなった乾型耳垢や湿型耳垢を吸い込みます。
耳垢がこびりついていて、うまく吸えない時などは、『耳垢水』という液体を耳の中に入れて、耳垢を柔らかくしてから吸い出すこともしばしば行います。

耳鼻科で膝枕されない理由

さて、医療行為の耳垢掃除と、一般家庭で行われる
耳かきの最大の違いは、掃除されるときの姿勢が違います。

  • 耳鼻科:座った姿勢で行われる
  • 一般家庭:膝枕など、横になった状態で行われる

耳鼻科で座って耳垢掃除をするのは、決して「医師の膝枕が絵的に良くない」とかいう理由じゃありません。
はっきりと合理的な理由が存在します。

膝枕で横になると、鼓膜が下になってしまいます。
すると、取り損ねた耳垢が鼓膜まで落ちる危険性があるからです。

鼓膜に耳垢が付着するデメリットは多くあり、耳垢を無理やり取ろうとして鼓膜を傷つけてしまうのは最悪のケースです。

家庭で自分でやるときや人にやってもらうときは、横にならずに座った姿勢で行うべきです。

耳かき好きこそ、耳鼻科へ

日本人は異常に耳かきが大好きな人が多いです。
それによるトラブルも多く報告されており、『耳かきはしちゃいけない』と唱える人もいるくらいです。

しかし、溜まった耳垢を放置しすぎると、耳の中の血管を圧迫し、取るときに血管も傷つけてしまい出血する可能性も有ります。
一方で耳掃除を怠たり、耳垢栓塞を発症したという事例もあるくらいなので、やはり『ほどほど』がちょうど良いということになります。

いずれにせよ、耳の中は自分の目で確認が出来ない部分なので、一度耳鼻科に行ってみてもらうのが良いでしょう。
耳垢掃除は、医療行為なので保険が適用されます。

この際、皆さんも両耳に異常がないか専門家に見て貰って、身も心もすっきりされることをお奨めします。