疲労回復

疲れない体作りはアイツに学べ。温暖化を引き起こす熱血漢2人の習慣。

地球温暖化に貢献していると一部で言われる元トップアスリートに学ぶ、疲れない身体の作り方をご紹介しよう。

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人間は年を重ねるごとに疲れを回復しにくくなる生き物である。

ユニクロの社長である柳井正氏は「人間のピークは25歳」と言い切っており、
誠に残念ながら20代後半からビジネスマンの気力・体力はピークアウトを迎える。

当然ながらビジネスマンのほとんどが25歳以上であるため、「疲れない体作り」のニーズは年齢とともに高まってくる。疲れが溜まる原因については様々な研究結果が出ており、

  • 「運動不足」
  • 「正しい睡眠をとっていない」
  • 「コーヒーやエナジードリンクの飲み過ぎ」
  • 「スマホの見過ぎ」

など、書いている私自身も全てマルがついてしまうようなものばかりだ。

そして、こうした問題を解決する「疲れない体(身体)作り」の本もたくさん出ている。

しかし冷静に考えてみると、私の身の回りには「中年になっても元気な人」はたくさんいる。あなたの身の回りもそうではないだろうか。一方で若い人でもすぐに疲れてしまう人がいる。

すぐに疲れてしまう若者

この写真のように、すぐに疲れてしまう若者も多い。

中年になっても元気な人はたくさんいるし、若い人でも上の写真のようにすぐに疲れてしまう人もいるワケだ。

つまり根本的には身体的な問題よりも、「気持ち」や「姿勢」の問題なんじゃないか? という気もする。

言い換えると、疲れやすい体をドラスティックにチェンジするためには、フィジカルなメソッドよりもレジリエンスなマインドセットを養うことにコミットしていくことがKFSになるのではないか? ということだ。

……そこで今回は、地球温暖化の要因ともいわれる諸先輩2人が実践している「疲れない体を作るトレーニング方法」をご紹介しよう!

1.松岡修造「鏡に向かって『できるよ、修造!』」

松岡修三

「マクドナルドの注文も油断するな」

2014年のタレントCM起用社数ランキングでは櫻井翔と並んで男性部門トップ。2015年9月に発売された日めくりカレンダーの『まいにち、修造!』は85万部を超え、年が明けても増刷が続いている。

「松岡修造が海外に行くと東京の気温が平年より低くなる」という伝説も生まれているが、なぜ修造先輩はこれほどまでに元気でいられるのか。

異常気象の責任を求められる松岡修三

(異常気象の責任を追及されて、困る松岡修造)

実は修造先輩は、元々は消極的で落ち込みやすい性格だった。そんな修造先輩がここまでアツくなれているのは、現役テニス選手時代に経験した出来事の賜物だという。

修造先輩の家系は、腰を抜かすほどのエリート家系である。曾祖父は阪急阪神東宝グループの創始者で父は東宝の名誉会長。母は宝塚男役のスター。そして先輩自身も将来は阪急東宝グループを担って行くことを運命付けられていた。

しかし親の反対を押し切ってテニスプレーヤーの道を選んだのだ。

当時のプロテニスの試合は4つのランクがあり、最下位クラスからスタートした修造先輩は大会で予選落ち。負けた選手は次の大会まで練習コートから閉め出されてしまうため、修造先輩は「なんとかしなければ」と、朝5時起きでフェンスをよじ上りコートに侵入する毎日。しかし練習コートを確保しても、一緒に練習してくれる相手はいなかった。テニス後進国の日本から来た予選落ちの新人。日が暮れるまで一人黙々とストレッチだけしていたという。

しかも下積み時代は親の援助もなかったため、宿泊費を切り詰めるために、宿は他の選手の部屋に入れてもらい床で寝る。そんな生活を続けながら10ヶ月間。世界中を回りながら試合を続けた。

熱血漢となったきっかけは「応援の力」を知ったから

そんな修造先輩が熱血漢になったきっかけは、ウインブルドンの三回戦目。

修造先輩は強豪相手に、負ける一歩手前まで追い詰められていた。もうダメかもしれない・・・そんな気持ちが芽生えた時、外国人ばかりの観客席から飛んできた日本語の応援。

「修造ーーー、自分を信じていけーーーー!」。それが修造先輩の諦めかけていた気持ちを変えた。

修造先輩は、その一言がなければベスト8はなかったと語る。その時の経験が今も残っており、応援が力になることを本人が一番わかっているので、応援に命をかけるのである。

「鏡に向かって『できるよ、修造!』」

こうした経験から、修造先輩は応援によって自分の元気を引き出すことを知っている。

これは「アンガーマネジメント」というメンタルヘルスの理論で提唱されている「ポジティブセルフトーク」という手法だ。ざっくり言うと、「ネガティブな気持ちになったときに(無理やりでも)自分を励ますことで、ポジティブな部分だけを見よう」ということだ。

まぁ・・・「できるよ、オレ!」とは言わなくてもいいが、とにかく鏡を見て自分と会話することで、自分の潜在的な力の発揮につながるのだと思う。

ちなみにスティーブ・ジョブズは33年間、毎朝鏡に向かって『もし今日が自分の最後の日だとすれば、今日しようと思っていることが、本当にしたいことだろうか?』と自問していたそうだ。鏡に向き合うことは意外と効果を発揮するのである。

「トイレに行くときも本気を出す」

また松岡修造先輩は、トイレに行くときやマクドナルドにいくときも、本気を出している。

例えば、

『トイレでは出した後に便器に感謝する』

排せつ物という要らないものを受け入れてくれた便器の存在は尊い。それに加えて、トイレは誰にも邪魔されない時間を満喫できる空間である。そのため修造先輩は便器に本気で感謝する。

『マクドナルドでは、レジに近い席を確保して出来る限り作りたてを食べる』

マクドナルドは世界中にある。だから修造先輩は、「世界のマクドナルドを食べている。目の前にあるのは、世界なんだ。」と勝手にイメージを膨らませながら本気で食べるのである。

「フランス料理なら1日前から食べるためのコンディションを整える」

修造先輩は、一週間後にフランス料理を食べることが決まったら、その日からコンディション調整に入る。そして前日からは食事を軽くしすべてをフランス料理に向けて整える。

こうした習慣は冗談のようだが、ちょっとだけ考えて欲しい。

たとえば500円のランチを食べることにも本気で取り組むとどうだろう。

バカバカしいと思いながらも、「今日は割り箸がキレイに割れた!」とか「ごはんの量がいつもより多かった」というように、小さなことでも喜びを感じられるのではないか。

これは私の解釈だが、

毎日は何の工夫もしなければ単調である。

そして、単調だと楽しくない。

楽しくないと、ポジティブな気持ちにもなりにくいだろう。

逆に、毎日が本気だと小さなことにも感謝するようになる。小さな成功でも楽しくなってくる。

悲壮感が漂っている人はぜひ、小さなことにも本気で取り組むようにして、毎日の疲れをポジティブな感情で吹き飛ばして欲しい。

今日から君は噴水だ

写真引用元:http://www.suntory.co.jp/softdrink/cclemon/song/

http://matome.naver.jp/odai/2139182035994387901

http://ink361.com/

2.アニマル浜口「とにかく叫ぶ」

アニマルハマグチ

「気合だっ!気合だっ!気合だっ!気合だぁぁぁぁぁぁぁーーーッ!ガ~ハッハッハッハッハ!!」

アニマル浜口センパイは、なぜこれほどまでに叫び続けるのか。

現役時代のアニマル浜口センパイは国際プロレスに所属していた。しかし国際プロレスが崩壊したために新日本プロレスに移籍することになった。そして新日本プロレスに所属していたアントニオ猪木との「1対3」ハンディキャップマッチという屈辱的な試合を組まれるなど、正統派レスラーだった国際時代とは打って変わって、新日本では生き抜くために反則攻撃もしたという。

その頃から、「殻を破って宇宙まで飛んでいこう」と思い始め、息上げというものをやるようになったという。これが「とにかく叫ぶ」という習慣のきっかけとなった。

アニマル浜口先輩によると「息上げ」とは、試合が始まる前にダッシュしたり腕立て伏せをしながら、「ウワァァァ!」とか「気合だぁぁぁぁ!」などと、とにかく叫ぶことを指すらしい。叫ぶことによってテンションを高めると同時に、肝がすわって冷静沈着さを保てる。そして試合前にスイッチオンに持っていくわけだ。

しかしなぜ叫ぶ必要があるのか。「疲れない体」にするために叫びまくっていたら、かえって疲れてしまわないだろうか。

アニマル浜口先輩の解説によると、「人間も動物である」そして「動物は吠える」。ゆえに「人間も吠えるべき」ということだ。

すこし豪快すぎる理屈なので、もう少し専門的な視点で見てみよう。

「とにかく叫ぶ」は、能科学的な根拠があった。

実は、叫ぶときのポーズが「やる気」を高めるのだという。

叫ぶときのポーズの例。

叫ぶときのポーズ

脳科学者の中野信子氏によると、強いポーズを取る時に人間の体内ではふたつの物質の濃度に変化が起きるという。ひとつはテストステロンというもので、「やる気や攻撃性」を高める男性ホルモンだという。強いポーズを取ることで “やる気のホルモン”の値が上昇するのだそうだ。もうひとつはコルチゾール。これは“ストレスホルモン”とも呼ばれ、「心理的な負担」のバロメータになる。強いポーズを取ると、この値が下がる 。

誰しも、叫ぶときに弱気なポーズにはならないだろう。叫ぶときに無意識に強気のポーズをとることで「やる気の上昇」、「心理的な負担の軽減」という効果を発揮するのだという。

中野信子氏によると、普段の生活では脳がすべてを制御しているように感じられるが、身体の状態を変えることで、脳の状態を変えるというコントロール方法もあるのだという。アニマル浜口先輩は経験的にこの現象を巧みに使いこなし、独自に『息上げ』という方法論として確立している。

全力で口を抑えて叫べ

昔は、朝礼などで「頑張るぞー!」「オォォォッ!」などと拳を突き上げて叫ぶ会社があった。(今でもあるのかな)
これは科学的に効果があるのかもしれない。

しかし全力で叫べる場なんて、ロックミュージックのステージ上くらいだろう。

「ギターも弾けないし、今からステージを目指すのはちょっと大変」という人は、

全力で口を抑えて叫ぼう。

周りに人がいるときはタブレットで呪怨とか適当なホラー映画を見ながら実践すれば違和感ないぞ。

口を押さえて叫ぶ

彼らは「疲れない体作り」のプロである。(忘れがちだが)

今回紹介した2人は、今となってはテレビで人気の熱血漢というイメージだが、もともとはトップクラスのアスリートである。

言われてみれば当たり前だが、プロのアスリートは自分のコンディション作りに心血を注ぎ、メンタルの強化や疲れない体作りのためにトップクラスの医師やトレーナーがついている。そして様々なやり方を試してきた結果、疲れない体作りを独自の方法論で実践して成功している。

そして彼らの方法論を見ると分かるが、食生活や歩き方などの「身体を変える方法」ではなく、「鏡の前で自分を見つめる」「とにかく叫ぶ」といった、気持ちを変える方法のほうが効果を発揮しているように見える。

「疲れない体作り」に疲れる前に、ポジティブに取り組めるやり方を見つけよう。

もちろん、「疲れない体(というより身体)の作り方」の本を読んで実践することも効果的だと思う。しかし知らない人が書いた本よりも「松岡修造に倣って常にポジティブな気持ちを持続できる習慣を身に付けよう!」とか「アニマル浜口のように、ここ一番で本気をだせる体にしよう!」といった、具体的な成功イメージを抱ける偉人をパクるほうが、疲れない体を作る上では効果的なのではないかと思う。

疲れない体をつくるためにストレスが溜まって逆効果とならないように、ポジティブな気持ちで取り組める方法を試して欲しい。

写真引用元:http://laughy.jp/1433943993209188350


参考:

松岡修造『人生を考える 修造思考!』(2012.4)

週プレNews『脳科学者・中野信子先生も絶賛! アニマル浜口式「気合と笑い」の脳トレとは』(2015.5.28)